砂漠の百合

その風は
君をおいて
高い空へ
真っ白な紙を
舞い上がらせる

汗ばんだ額
首にまとわりつく熱気
からからに渇いた喉
砂漠に咲くという
君の白い指を探す

走って
走って走って
走って走って走って
砂煙の中に
見えるのならば