銀色の魚たち

雨に濡れたあなたの黒髪 白い首筋を流れ落ちる透明な雫
窓の向こう側の灰色の世界 言葉を失くした銀色の魚たちが泳いでいる

伸ばした手の指先に触れた冷たさ すくんだ体を抱きしめて
この熱が続く限りあなたを愛していたい

耳をつんざく悲鳴の歌声 瞬く白い閃光
顔を打つ雨に向かって叫ぶ 今 生きよう